書籍紹介

「ブレない」自分のつくり方 格差時代のサバイバル読書術

著者:佐山 一郎

何を読めばいいのか、信じるに値する本はどこにあるのか――格差時代を読書でサバイバルするニュータイプ人生論!

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何を読めばいいのか、信じるに値する本はどこにあるのか――格差の拡大する“しのぎの時代”を読書でサバイバルするニュータイプ人生論! 生き方に悩む30代、人生を振り返る40代、残り時間を考える50代必携の新しい「批評的啓発書」です。 誰もが知る古典から無名の名著、ベストセラー啓発書まで、厳しい時代を生き抜くために読むべき120冊以上を「インタビュー千人」作家&書評家・佐山一郎がピックアップ。書評と解説、そして新しい生き方の提案を交えて縦横無尽に紹介します。

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基本情報

発行日:2015/02/27
発行社:インプレスR&D
ページ数:200(印刷版)
ISBN:9784844396659


目次

序論──格差時代の空気を読み解くには
 大切なのは「あがく」こと
  新刊書評の仕事と「フローティング読書」
  忙しい人にこそ読んで欲しい『人生の流儀』
  読みたい本の探し方
  作家の年齢に注目して読む
  D・カーネギーは、『人を動かす』より『道は開ける』のほうがよい
  冗舌タイトルの新書よりロックンロールな古典を
  ロックフェラーはどうやって「悩み」を克服したのか
  潔く現実を受け止めること

第一部 名作から得る「衣食住・遊」のヒント
〈衣〉の項──衣服、作法、礼儀について
  僕が「モラトリアム・ヤング」だった頃
  山口瞳『礼儀作法入門』を熱烈推薦する
  礼儀作法の〝非ゲーム領域〟
  マニュアル頼みよりも素の自分を出そう
  「就活」生にうってつけの名著『男の服装戦略』
  「装備」としてのファッションを考えよう
  「計画性」は勇気を与える
〈食〉の項──食事と健康について
  栄養がなくては軍(いくさ)が出来ぬ
  まず家庭料理に目覚めよう
  「たこで神経をいやす」が胸にしみる
  意外と少ない「酒害」からの脱却本
  飲酒チャンピオンが引退を決意するまで
  「成功本」の抗(あらが)いがたい魅力
  『年齢の本』で自分のライフステージを知る
  人生の現在地を再確認して、セルフデザインをしよう
〈住〉の項──住まいと暮らし、その周辺について
  生活と人生のための「基地」を考えよう
  できるならば二度目のチャンスを
  住まいと暮らしを知るための好著とは
  諦めず、労を惜しまずに住環境を整える
  見逃せない「整理術」という新ジャンル
  シンプルライフのための方針
  男性一人住まいのための整理術
  整理凡人のための「人生の極意」
〈遊〉の項──「仕事」と「遊び」のメリハリについて
  メリハリのない休日からの脱却を
  遊びの王様「スポーツ」の今
  フロー理論から仕事と生きがいを考える
  非組織人のためのスポーツ書とは
  自分に合ったストレス解消法を探そう

第二部 準備学=「精神的保険」の効用
〈トラブル〉の項──つまづくことについて
  離婚、相続トラブル──法則性から得られる心構え
  トラブルも好循環へ、試合運びは慎重に
  用心深さのバロメーター
  ちょっとこわれる、はよい信号
  「ぐらつかない心」の保守定期点検をしよう
〈コンプレックス〉の項──劣等感といくつかの悩みについて
  低身長と頭髪問題
  学歴という現代的不幸
  コンプレックスはイデオロギーである
  よいコンプレックスとは
  〝ところを得る〟ための努力をしよう
  自分ではない「名前」──肩書について
〈金銭〉の項──自分とお金の関係について
  いつの時代も悩ましい「金銭」について
  「タダ酒を飲む」と「ねだる」とでは話が違う
  「清貧」と「ケチ」の境界線
  自分史を書いて金銭観を認識し直そう
  おカネが「制服」を着ていた時代
  守り重視、〝しのぎの時代〟の自覚
〈IT〉の項──デジタル化とその悲喜劇について
  置いてけぼりのデジタル忌避世代
  嘆くばかりでは埓(らち)が明かない
  IT時代の玉石(ぎょくせき)混淆(こんこう)を見分けるための一冊
  必要なのは動機づけ
  IT化の被害者たち
  デジタルの毒をもってデジタルの毒を制すには
〈コミュニケーション〉の項──「わたし」と「あなた」について
  森有正から学んだ、人間関係の哲学
  インタビュー千人から学んだこと
  臆することなく、しなやかなコミュニケーターをめざせ
  私信の大切さ
  きっかけは〝サンキューレター〟から
  理解することを遊ぶ余裕をもとう

まとめ──堅牢な日常をつくるために
 なぜ病の発端を探すのか
  自分の〝栽培記録〟としての日記帳
  限られた「時間」そのものに目を向けよう
  日常の時間を、繊細かつ周到に〝非日常化〟せよ