書籍紹介
オープンデータ運動の世界的な広がりとともに、構造化したデータをウェブでいかに共有するかを定義したLinkedDataという技術にも注目が集まっている。LinkedDataはRDFを扱うデータベースに読み込んで利用する。このRDFのデータモデルのために設計されたクエリー言語がSPARQL(スパークル)である。本書はRDFによるデータ統合とSPARQLについて解説した日本初のリファレンスである。サンプルコードを参考して実際に手を動かしながら、RDFによるデータ統合とSPARQL検索によるアプリケーション開発の基本を学ぶことができる。
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電子版 ¥1,400 小売希望価格(税別)
印刷版 ¥2,300 小売希望価格(税別)
発行日:2015/11/06
発行社:インプレスR&D
ページ数:240(印刷版)
ISBN:9784802090438
第1章 なぜSPARQLが必要なのか?
第2章 SPARQLを支える技術
第3章 SPARQLの基本
第4章 SPARQLの言語仕様とクエリ
第5章 アプリケーション開発
第6章 クックブック
Appendix
加藤 文彦(かとう ふみひろ)
学生の頃からずっとウェブ技術全般に関する研究開発に携わっており、RDFとも早10数年の付き合いになる。現在は情報・システム研究機構に勤務する傍ら、リンクト・オープン・データ・イニシアティブというNPOで理事も務め、オープンデータやLinked DataといったWeb上でのデータに関する技術の研究開発と、その社会普及に従事している。
川島 秀一(かわしま しゅういち)
ライフサイエンス統合データベースセンター所属。長年、生物学に関する様々な知識のデータ化に関わっており、現在は、生命科学データのLinked Data化に取り組んでいる。そのせいか、オントロジーに距離を置くつもりが、いつの間にかオントロジーの開発が興味の中心になりつつある。紙の本、電子書籍問わず活字好き。美味いもの好きで、弱いながら酒も好き。
岡別府 陽子(おかべっぷ ようこ)
フリーランスのデータベース/Webアプリケーションエンジニア。10年来、研究機関のデータ統合およびアプリケーション開発に従事しており、データ統合の手段としてRDFおよびSPARQL等の技術を用いたプロジェクトに携わっている。
山本 泰智 (やまもと やすのり)
ライフサイエンス統合データベースセンターに勤務する、文献処理技術に興味を持つ中年研究者。生命科学分野の研究で得られている膨大な知見の共有性と再利用性を高めるため、オープン化と透明性の向上に技術的な貢献をすべく精進している。Linked Dataを活用した知識のReuse、Reduce、Recycleを目指す。
片山 俊明 (かたやま としあき)
生命情報科学用のライブラリBioRubyでIPA未踏事業に採択されるなどデータベースとウェブサービスの開発に関わってきたが、現在の勤務先であるライフサイエンス統合データベースセンターの方針により、2010年頃からRDF、OWL、SPARQLなどセマンティック・ウェブ技術の応用にシフト。国内外の技術交流を促進するハッカソンを定期的に開催している。酒が好き。