書籍紹介
本書では前提としているモジュールはPyGameだけです。DirectXやOpenGL、WebGLといった高度なAPIは使いません。自分で数式を実装し、その結果をSurface上に描画しながら2Dや3Dのゲームを実装してゆきます。すべて自分の手でプログラミングすることで、数学や物理の基礎に親しむとともに、プログラミングの楽しさを実感してもらうのが本書の狙いです。 本書は3部で構成されています。 【基礎編】では、ゲームプログラミングで使用する速度・加速度、三角関数、ベクトル、行列という数学物理の基本をPythonのプログラミングを通して解説します。物理や数学の法則をどのようにコードに落とし込むか、多くの例を使って説明します。 【2D編】では、【基礎編】での学習を元に、画像処理、物理エンジンのサンプルプログラムを作成します。 【3D編】では、簡単な3Dビューワの実装を通して3D描画の基礎を学んでゆきます。そのあとで、3Dを利用したゲーム(ブロック崩し、迷路、Tiltなど)を何種類か作成します。 本書は「ある程度Pythonを知っていて、PyGameというモジュールを触ったことがある」という方を読者として想定しています。もしPythonやPyGameになじみがない方は、「ゲームを作りながら楽しく学べるPythonプログラミング」をご覧いただければと思います。
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電子版 ¥2,600 小売希望価格(税別)
印刷版 ¥3,700 小売希望価格(税別)
発行日:2017/03/24
発行社:インプレスR&D
ページ数:376(印刷版)
ISBN:9784844397571
【基礎編】
第1章 速度・加速度
第2章 三角関数
第3章 ベクトル
第4章 行列
【2D編】
第5章 画像処理
第6章 物理エンジン
【3D編】
第7章 簡易VRML ビューワ
第8章 3D ゲームサンプル
1994年慶應義塾大学理工学部修了。キヤノン株式会社に入社し、デジタル放送局の起ち上げに従事。その間に単独でデータ放送ブラウザを実装し、マイクロソフト(U.S.)へソースライセンスする。Media Center TVチームの開発者としてマイクロソフトへ。MSではWindows、Xbox、Office 365などの開発・マネージ・サポートに携わる。2016年に中小企業診断士登録後、セカンドキャリアはIT教育に携わると決め、IT系の専門学校で1年間現場経験を積んだ後、2017年春にFuture Coders (http://future-coders.net)を設立。「プログラミング教育を通して一人ひとりの可能性をひろげる」という理念のもと、英語と数学に重点をおいた実践的なプログラミングスクールの運営を目指す。趣味はジャズピアノ演奏。
著書は、『ゲームで学ぶJavaScript入門 HTML5&CSSも身につく!』2016年インプレス刊、『ゲームを作りながら楽しく学べるHTML5+CSS+JavaScriptプログラミング 改訂版』2017年インプレスR&D刊など多数。