書籍紹介
この本は、「世界の再生可能エネルギーと電力システム」シリーズの全5巻、「風力発電編(第2版)」、「電力システム編」、「経済・政策編」、「系統連系編」、「電力市場編」を1冊にまとめた全集です。 本シリーズでは、再生可能エネルギーと電力システムの状況、将来予測、コストと便益、社会受容性と電力に関する情報(停電やコスト、将来計画など)、電力市場の仕組みなどについて、図表を豊富に用いて比較分析しています。 再生可能エネルギーと電力システムをめぐる世界と日本国内の状況の違い、その状況の違いを生みだしている誤った認識とあるべき姿について、しっかりと科学的に論じています。「2050年カーボンニュートラル」という国家目標を担う再生可能エネルギー、そしてそれに関わる電力システムについて網羅的に理解するのに最適の1冊です。
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電子版 ¥4,000 小売希望価格(税別)
印刷版 ¥5,000 小売希望価格(税別)
発行日:2021/02/12
発行社:インプレスR&D
ページ数:774(印刷版)
ISBN:9784844379508
第1部 風力発電編(第2版)
本書の構成とコンセプト
第2版の出版にあたって
第1章 風力発電の技術動向
第2章 風力発電データの国際比較
第3章 洋上風車と風力発電の将来
おわりに
第2版での追加情報
第2部 電力システム編
はじめに
第1章 電力システムの国際動向:意外と知らない世界の電力システム
第2章 電力自由化と発送電分離:「電力会社」を再考する
第3章 停電と電力の安定供給:停電は絶対起こってはならない?
第4章 連系線と協調制御:スマートなグリッドとは?
おわりに(何のための国際比較か?)
第3部 経済・政策編
はじめに
第1章 世界ではなぜ再生可能エネルギーの普及が進むのか?
第2章 我々の「システム」は完璧だろうか?
第3章 再生可能エネルギーのコストは誰が払うのか?
第4章 おわりに:賢く生き残るために
第4部 系統連系編
はじめに
第1章 「系統連系問題」とは、何が「問題」なのか?
第2章 古い時代の古い考え方を理解するための7つのキーワード
第3章 新しい時代の新しい考え方を学ぶための7つのキーワード
第4章 おわりに:系統連系問題は市場参入障壁問題
第5部 電力市場編
はじめに
第1章 電力市場そもそも論
第2章 電力市場の世界:新旧比較から見えること
第3章 世界の電力市場:欧州・北米との比較から見えること
おわりに(本シリーズを締めくくるにあたって)
付録 参考文献
著者紹介
安田 陽(やすだ よう)
京都大学大学院 経済学研究科 特任教授
1989年3月、横浜国立大学工学部卒業。1994年3月、同大学大学院博士課程後期課程修了。博士(工学)。同年4月、関西大学工学部(現システム理工学部)助手。専任講師、助教授、准教授を経て、2016年9月よりエネルギー戦略研究所株式会社 取締役研究部長。京都大学大学院 経済学研究科 再生可能エネルギー経済学講座 特任教授。
現在の専門分野は風力発電の耐雷設計および系統連系問題。技術的問題だけでなく経済や政策を含めた学際的なアプローチによる問題解決を目指している。現在、日本風力エネルギー学会理事。IEC/TC88/MT24(国際電気標準会議 第88技術委員会第24改定作業部会(風力発電システムの雷保護))議長、IEA TCP Wind Task25(国際エネルギー機関 風力技術協力プログラム 第25部会(風力発電大量導入時のエネルギーシステムの設計と運用))専門委員など。
主な著作として「世界の再生可能エネルギーと電力システム 風力発電編 第2版」、「世界の再生可能エネルギーと電力システム 電力市場編」、「世界の再生可能エネルギーと電力システム 系統連系編」、「世界の再生可能エネルギーと電力システム 経済・政策編」、「世界の再生可能エネルギーと電力システム 電力システム編」、「送電線は行列のできるガラガラのそば屋さん?」、「再生可能エネルギーのメンテナンスとリスクマネジメント」(インプレスR&D)、「日本の知らない風力発電の実力」(オーム社)、翻訳書(共訳)として「再生可能エネルギーと固定価格買取制度(FIT) グリーン経済への架け橋」(京都大学学術出版会)、「洋上風力発電」(鹿島出版会)、「風力発電導入のための電力系統工学」(オーム社)など。