書籍紹介

介護職、もう無理かもと思ったら読む本 辞めたい理由や葛藤を乗り越える11のヒント

著者:髙野 広樹

“辞めるor辞めない”ではなく“どう働きたいか”で決めよう

N02342

「もう無理かも」そう感じたことがある介護職の方は、決して少なくありません。人間関係のギスギス、慢性的な人手不足、夜勤の疲労、そして“やさしさゆえに”抱えてしまう共感疲労や自己否定。誰かを支える仕事だからこそ、心がすり減ってしまう瞬間がある。本書は、そんな介護職の「限界サイン」に静かに寄り添う一冊です。
著者は約4,500名の介護職・介護職希望者を支援してきました。多くの離職・転職相談に向き合う中で見えてきた“辞めたくなる11の理由”をもとに、感情と状況の両面から解決のヒントを提示します。
「辞めるか」「続けるか」という二択ではなく、“どう働き続けたいのか”を整理するための思考法と実践ステップを紹介。自分の気持ちを客観的に整理できるワークも収録しています。
つらい現場を「我慢」で乗り越えるのではなく、“自分を守りながら働く力”を育てるために。もう一度、介護という仕事と自分自身を見つめ直すための処方箋です。

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基本情報

発行日:2025/12/12
発行社:インプレス NextPublishing
ページ数:284(印刷版)
ISBN:9784295604501


目次

はじめに
第1章:辞めたくなる瞬間は、誰にでもある
 介護職の現実と“限界ライン”
 辞めたいと思うのは悪いことじゃない
 なぜこの仕事を選んだのか、思い出してみる
 「辞めたい」と感じたときにおすすめしたい3つのステップ
第2章:11の「辞めたい理由」に向き合う
 辞めたい理由1:ギスギスした人間関係
 辞めたい理由2:人手不足による長時間労働
 辞めたい理由3:夜勤疲れ・体力の限界
 辞めたい理由4:キャリアが停滞している感覚
 辞めたい理由5:クレーム対応の精神的疲労
 辞めたい理由6:共感疲労と燃え尽き
 辞めたい理由7:低賃金による将来不安
 辞めたい理由8:ワークライフバランスが取れない
 辞めたい理由9:ミスへの恐怖と自己否定
 辞めたい理由10:方針変更や異動などの急な変化
 辞めたい理由11:機能していないOJT・教育制度
第3章 “本当に辞める前”にやるべきこと
 自分の”辞めたい理由”を整理する
 本当の原因は「職場」か「自分」か
 自己理解ワーク:キャリアの棚卸し
 今の職場で改善できることはあるか?
 信頼できる相手を見つけるには
第4章 「辞める」「続ける」の判断軸を持とう
 転職が“逃げ”で終わらないために
 見落としがちな職場選びの視点
 面接で確認すべき5つのポイント
 辞めた後の後悔を減らすために
 離職準備チェックシート
第5章 働き続けるための”職場以外”の整え方
 感情を抱え込まないコミュニケーション術
 メンタルが揺れたときのセルフケア
 家族や周囲との関係を再構築する〜理解と協力が続ける力になる〜
 相談支援の活用(社外・地域・専門機関)
 介護職に広がる「スポットワーク」という新しい選択肢
第6章 介護職での葛藤を乗り越えた事例紹介
おわりに


著者紹介

髙野 広樹
同志社大学法学部卒業。新卒で大手不動産会社に入社し、新築分譲マンションの営業職として年間売上約5億円を達成。その後3年で独立し、不動産会社の立ち上げに参画。14年間、役員として経営の現場に携わる。
40代で「人の働き方」に強い関心を抱き、介護業界に転身。介護職専門の人材紹介会社へ転職し、キャリアアドバイザーとして約4,500名の求職者を支援。約200件の面接に同席し、内定率32%(会社平均12%)・入社率92%(会社平均11%)という高水準の実績を残す。
特に介護業界で課題とされる「内定辞退」と「早期離職」の防止に注力。内定後も個別に連絡を取り続け、働き始めた後の不安や悩みにも対応。結果として、求職者の定着率向上に大きく貢献した。
また、求人広告においては、従来の施設視点から、求職者の目線に立った表現に切り替えることで、1ヶ月で採用率を60%向上させた実績を持つ。
在職中には、子会社への出向から始まり、上場廃止・買収・社名変更、そして大手介護企業との合併に向けた準備・協議のプロセスを経験。こうした組織再編の激動期においても、現場を支えながら安定した成果を出し続けた。
さらに、社内では病気や休職からの復職者に対する面談・フォローアップも担当し、復職後の離職率低下にも貢献。
現在は、介護施設運営会社の人事部で採用チームのマネージャーとして勤務。全国370以上の介護施設の施設長と密に連携し、採用から定着支援までの相談に応じている。