「第5次エネルギー基本計画」を読み解く その欠陥と、あるべきエネルギー政策の姿

著者:山家 公雄

日本のエネルギー政策の問題点とあるべき姿は?

N00732

「エネルギー基本計画」は、日本のエネルギー政策の中長期的な方向を示すもので、3、4年ごとに改訂されてきました。2018年7月にこの最新版「第5次エネルギー基本計画」が正式決定されました。しかし、今後数年間のエネルギー戦略を定めるこの大事な計画には、大きな問題が多数あります。
2030年では、原子力は前回から方針は変わらず、一応主力電源とされた再生可能エネルギーも目標が低く普及へのハードルが高い、火力・化石燃料を偏重し、水素・蓄電池技術に過度な期待する、となっています。また、2050年では、技術の趨勢が決まらないことを理由に、しっかりとした方向性を示していません。
世界中で、脱炭素革命、再生可能エネルギーの急激な拡大が進むなか、旧来とほとんど変わらない計画というのは考えられないものと言えます。
この本では、この「エネルギー基本計画」の評価と詳細解説を行うとともに、世界の最新状況を踏まえた、あるべきエネルギー政策の姿を紹介します。
難解な「第5次エネルギー基本計画」をどのように評価すれば良いか悩んでいるエネルギー問題に興味を持つ方、エネルギー関連事業者、メディア関係者すべてにとって、目から鱗が落ちる明解な解説書となります。

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基本情報

発行日:2018/10/19
発行社:インプレスR&D
ページ数:154(印刷版)
ISBN:9784844398578


目次

はじめに

第1章 日本のエネルギー政策の在り方:エネルギー基本計画の評価
 1.1 第4次エネルギー基本計画の評価
 1.2 エネルギー政策の考え方:エネルギー基本計画はどうあるべきか
 1.3 日本の再エネを巡る状況:FITの効果と課題

第2章 第5次エネルギー基本計画の混乱を整理する
 2.1 第5次計画に見る各エネルギー源の記述とその評価
 2.2 再エネ目標値とエネルギー自給率
 2.3 再エネ推進は最大の省エネ対策
 2.4 技術が市場を作るのか、市場が革新を生むのか
 2.5 諸外国政策の解釈
 2.6 プルトニウム削減でも基本方針は不変
 2.7 総括:2050年整理は「補論」

第3章 『第5次エネルギー基本計画』解説
 3.1 『第1章構造的課題と情勢変化、政策の時間軸』解説
 3.2 『第2章2030年に向けた基本的な方針と政策対応』解説
 3.3 『第3章2050年に向けたエネルギー転換・脱炭素化への挑戦』解説

終わりに -マストなエネルギー政策の再構築-

付録
 付録1 第5次エネルギー基本計画目次
 付録2 新しいエネルギー基本計画の概要
 付録3 第5次エネルギー基本計画の構成
参考文献
著者紹介


著者紹介

エネルギー戦略研究所所長、京都大学大学院経済学研究科特任教授、豊田合成(株)取締役、山形県総合エネルギーアドバイザー。
1956年山形県生まれ。1980年東京大学経済学部卒業後、日本開発銀行(現日本政策投資銀行)入行。電力、物流、鉄鋼、食品業界などの担当を経て、環境・エネルギー部次長、調査部審議役などに就任。融資、調査、海外業務などの経験から、政策的、国際的およびプロジェクト的な視点から総合的に環境・エネルギー政策を注視し続けてきた。2009年からエネルギー戦略研究所所長。
主な著作として、「アメリカの電力革命」、「日本海風力開発構想―風を使い地域を切り拓く」、「再生可能エネルギーの真実」、「ドイツエネルギー変革の真実」(以上、エネルギーフォーラム)、「オバマのグリーン・ニューディール」(日本経済新聞出版社)など。