書籍紹介
著者は2017年に、12 年間勤めていた読売テレビを退職し、大阪府四條畷(しじょうなわて)市役所のマーケティング監に公募で選任されました。 四條畷市の「マーケティング監」は全国唯一の存在で、決まった業務はなく、子育て世代の社会増(転入者数の増加)という大きなゴールに向かって広報をはじめとしたマーケティングを模索するのが役目です。その中で大きな取り組みとなったのは、スマートフォンアプリ「LINE」のトーク機能を使って市内道路の不具合について市民から情報提供を受ける、全国初の仕組みをスタートしたことでした。これにより四條畷市公式LINEはあっという間に認知されて、フォロワーは近隣自治体の公式SNSをしのぐアカウントに成長しました。
多くの自治体は今、インターネットやSNS を活用した住民への広報や発信、シティプロモーションについてもっと考える必要があります。もはや発信のスキルは、公務員一人ひとりが最低限持っていくべきもののひとつになっています。また民間企業で考えても、知らせるべき人々に必要な情報が十二分にアウトプットできていない中小企業や団体が依然として多いように見受けられます。
本書は、顧客に届きやすい施策はどういうものか、著者が四條畷市役所という公共機関、そしてテレビ局で成果をあげた事例を含めてそのノウハウを広く知ってもらうために執筆されました。
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電子版 ¥1,300 小売希望価格(税別)
印刷版 ¥1,600 小売希望価格(税別)
発行日:2021/09/03
発行社:インプレスR&D
ページ数:90(印刷版)
ISBN:9784295600527
第1章 元テレビ局員・元マーケティング監だからこそ伝えたい! マインドセット
第2章 Twitter を極めよう
第3章 LINE 公式アカウントをフル活用しよう
第4章 Instagram を使いこなそう
第5章 5G時代に対応! 動画で発信しよう
第6章 Facebook の特性を活かそう
第7章 これもSNS? 今すぐ取り組みたいツール
第8章 やっぱり大事! ホームページ
第9章 今後に活かしたいタクティクス(むすびに)
西垣内 渉
1983年、アメリカ合衆国生まれ。日本で育ち、幼少期は大阪府、兵庫県、長野県で暮らす。
2001年に長野県立伊那北高校から東京大学に進学。文学部で社会心理学を専攻。
2005年に讀賣テレビ放送株式会社(読売テレビ、ytv)に入社、編成局マーケティング部で視聴率をはじめ各種データの分析から戦略・施策を提言、当時普及途上にあったSNS分析や運用も担当した。
2017年に大阪府四條畷市での民間公募から市長直轄のマーケティング監に就任。2018年2月に全国初「LINEを活用した道路の不具合の情報提供システム」を構築。魅力創造室長も兼任し、シティプロモーション指針や公民連携指針の策定に尽力、市のブランドメッセージ「しぜんたい、しぜんたい。」を公表。
2020年10月からは総合レンタル業の西尾レントオール株式会社にて社長付事業企画担当課長。
2020年10月に「公務員のためのSNS・動画・ホームページ新しい広報の教科書~良いプロモーションは税金を使わずできる~」を自費出版、クラウドファンディングに挑戦し70万円以上の売り上げ、Amazonカテゴリランキングでも上位に。