書籍紹介
『SDGs白書』は専門家の寄稿と指標データによってSDGs達成に向けた日本の現在地を概観する年鑑です。SDGsの進捗では、計測可能なターゲットのうち順調に推移しているのは15%程度しかないことが国連の報告書によって明らかになっています。2030年の達成期限に向けて、私たちにはどんな変革が求められるのか、ビジネス、市民、ユース、教育、政策面など多様なセクターの視点で解説しています。また、今年度版では、特に水の循環と保全、仙台防災枠組、プラスチック規制の国際条約、難民問題、ESD、気候変動対策と生物多様性、デジタル田園都市国家構想における地域幸福度(Well-Being指標)などの話題にも注目しました。さらに世界的視点から、新時代の人間の安全保障についての特別寄稿を掲載しています。不安定の世界の中でビジネスを持続させるためのヒントを、SDGsを軸に考えるための一冊です。
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電子版 ¥4,500 小売希望価格(税別)
印刷版 ¥6,300 小売希望価格(税別)
発行日:2024/06/14
発行社:インプレス NextPublishing
ページ数:238(印刷版)
ISBN:9784295603016
巻頭カラー
17目標でみる2024年の世界
Special Message
第1部 世界の潮流
1-1 特別寄稿
1-2 HPLF2023重点項目の視点
第2部 変革のアクション
2-1 国際機関・中央省庁の動向
2-2 産業動向
2-3 市民社会動向
2-4 課題別動向と話題
第3部 SDGsの指標
3-1 指標研究
3-2 ローカル指標
3-3 世界における日本の位置付け
付録
慶應義塾大学SFC研究所xSDG・ラボ:多様で複雑な社会における問題解決をSDGsという切り口で実現するためのトランスディシプリナリーな研究を実施し、出版物やウェブサイト、講演会等を通じて、積極的な成果発信を国内外に対して行うことを目的としている。学生および研究コミュニティと連携しながら、企業や自治体との共同研究課題を中心に、産官学連携による活動を推進してきている。特に、xSDG・ラボが推進する「xSDGコンソーシアム」では、企業や自治体など、SDGsを取り巻くステークホルダーとのコラボレーションにより、SDGs目標達成へ向けた先進事例や優良事例を作り、また、SDGsに関することがらの標準化を通じたスケールアップを目指している。
SDSN Japan:持続可能な社会を実現するため、学術機関や企業、市民団体をはじめとするステークホルダーの連携のもとに解決策を見出すとともに協働して実践していくことを目的としている世界規模のネットワークである。この目的のもと、世界各地に活動の拠点が形成されており、SDSN Japanは、世界のSDSNネットワークを構成する日本のハブとして、2015年に設立された。SDGsをはじめとするサステナビリティの課題への取り組み、多様なステークホルダーとの協働のためのプラットフォーム構築、各国・各地域ネットワークとの連携による国際動向のフォローおよび日本における各種活動の海外への発信など広範囲にわたる活動を展開している。
蟹江 憲史:慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授/SFC研究所xSDG・ラボ代表。東京大学未来ビジョン研究センター(IFI)客員教授、総合地球環境学研究所客員教授、理化学研究所客員主管研究員。日本航空サステナビリティアドバイザー、MSS顧問など、さまざまな外部委員を務める。
北九州市立大学講師、助教授、東京工業大学大学院准教授を経て現職。欧州委員会Marie Curie Incoming International Fellowおよびパリ政治学院客員教授などを歴任。SDSN Japan 議長、日本政府持続可能な開発目標(SDGs)推進円卓会議構成員、内閣府自治体SDGs推進評価・調査検討会委員および地方創生SDGs官民連携プラットフォーム幹事、政府内外での委員などを兼務する。専門は国際関係論、地球システム・ガバナンス。2013年度から2015年度までのSDGs設定へ向けた国際交渉の際には、環境省環境研究総合推進費戦略研究プロジェクトS-11(持続可能な開発目標とガバナンスに関する総合的研究プロジェクト)プロジェクトリーダーを務め、SDGsの形成に貢献した。国連によるSDGsの進捗評価報告書『Global Sustainable Development Report 2023』には、15名の独立科学者の一人としてとして国連事務総長から任命された。博士(政策・メディア)。