書籍紹介
D2C(Direct to Consumer:消費者直接取引)は、メーカーが、卸売りや小売りといった流通業を介さずに、顧客に製品/サービスを直接販売する事業形態です。流通業を介してきた製造業にすれば、D2Cビジネスを立ち上げるためには、商品開発から自社流通、販売、顧客とのコミュニケーション、顧客に関するデータ管理など事業全体のDX(デジタルトランスフォーメーション)に取り組む必要があります。D2Cビジネスでは、顧客の購買状況や利用状況、好みなど、顧客に関して、さまざまなデータを直接、収集・分析できるため、商品開発のPDCAサイクルを短いスパンで回せるようになります。そこから顧客が求める商品を、必要なタイミングに、必要な数だけ製造するといった仕組みの実現が可能になります。
本書では、D2C事業を立ち上げ、成功に導くために不可欠な取り組みである「5W3H」について解説します。
※本書は経営課題や社会課題をデジタル技術を使って解決するDXへの取り組みをテーマに事例や知見、関連サービスなどを届けるメディア『DIGITAL X(デジタルクロス)』に掲載された連載をまとめ、再編したものです。
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電子版 ¥500 小売希望価格(税別)
印刷版 ¥800 小売希望価格(税別)
発行日:2025/08/08
発行社:インプレス NextPublishing
ページ数:64(印刷版)
ISBN:9784295603931
第1章 顧客と直接つながるD2Cビジネスの価値
第2章 WHO:D2C事業の核にあるのは人。企業と顧客がダイレクトにつながるチームづくり
第3章 WHY:ブランドパーパスと事業戦略。なぜD2C事業を行うのか?顧客や社会に必要とされる理由が必要
第4章 WHAT:商品・サービス。D2C事業を通じて何を顧客や社会に届けるのか?
第5章 WHERE:売り場づくり。販売に加え顧客データを収集しコミュニケーションできる場が重要
第6章 WHEN:D2C事業の立ち上げから成長までにかかる期間をどう計画するか
第7章 HOW MUCH:D2C事業において重要な定量データと定性データをどう統合し分析するか
第8章 HOW TOの1:D2C事業における新規顧客への認知・集客施策をどう展開するか
第9章 HOW TOの2:D2C事業における既存顧客・会員とのコミュニケーションをどう取るか
堀田 顕人
電通デジタル エクスペリエンスコマース部門コマースデザイン事業部第2グループ(2025年6月1日時点)。マーケティングやコミュニケーション領域を対象にしたプロジェクトマネジメント専門会社で不動産やスポーツマーケティングなど幅広い業界の大規模プロジェクトを経験。雑貨・文具プロダクトの事業会社ではブランドマネジメントから広報やEC運営、SNSなど集客からCRMまでのコミュニケーション全般における戦略立案・施策実施業務に従事。現在はD2C事業の立ち上げ・事業計画策定からサイト構築、グロース支援などを幅広く担当している。