書籍紹介
これまで絶版本になっていた大前氏の処女作であり、出版の原点。新たな文章や図表などを新作にデジタルリマスタリング。日本人が意識の根底に持つ他者へのよりかかり的思考の概念が、なぜ形成されているのかを説く。
日本のあらゆる分野、あらゆる産業界に、〈よりかかり的思考〉が蔓延しています。いわく、「前へならえ」「ほどほどに」「丸くおさめよ」「常識的に」「おなじ釜の飯を食った仲間じゃないか」等々、職場や学校など自分が身を置いている環境で、周りと同化して暮らしていくことが善であり、逆に「出る杭は打たれる」「人と違ったことをする」のは悪という日本固有の横並び意識です。このような独立性、主体性のない考え方では、とてもこれからの日本には発展・前進は期待できないと思います。独創性とチャレンジ精神を獲得するためには? どのような発想と行動を行っていくべきなのか。株式会社ニッポンの経営コンサルタント大前研一の貴重なアドバイスです。
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電子版 ¥750 小売希望価格(税別)
印刷版 ¥1,500 小売希望価格(税別)
発行日:2013/11/25
発行社:インプレスR&D
ページ数:168(印刷版)
ISBN:9784907554019
・出版四十周年を迎え(プロローグ)
・文庫版の発刊にあたって―昭和六十三年発刊時―
・単行本まえがき―昭和四十八年発刊時―
1章 どうやら問題が…
・規則の中の不思議な住人
・旅立ち
・戦われなかった決闘
・以心伝心
・守られぬ規則
2章 「よりかかり」の人生
・でんしゃ
・添い寝
・大人の時間
・幼稚園
・小学校
・中学校
・高校
・プレ大学時代
・大学時代
3章 「よりかかり」の道
・自己矛盾
・ドーナツの穴
・結婚さえも
・新人教育
・奇妙な集団
・課長の椅子
4章 「よりかかり」の構造
・常識
・ゼニにならぬ思考
・コピー崇拝
・スイス人と日本人(1)
・スイス人と日本人(2)
5章 「よりかかり」の社会化
・技術提携の中味
・企業行動
・技術盗人
・中華思想
・目標設定
・そしてゴー
・国までも