書籍紹介
本書は、子供の問題行動に悩む家族のための対応ガイドです。子供の不登校、粗暴な行為、自傷行為の裏には発見が難しい子どものうつ病が隠れていることが多く見られます。これは早期発見早期治療がなによりの処方となります。いち早く”ヘルプサイン”=体の不調(頭痛や胃腸不良、息苦しさ、微熱、イライラ、無気力、小さな自傷行為など)に着目し、これに気づき、対応するためのポイントや、その後の対処法について事例ごとにコンパクトにまとめます。
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電子版 ¥900 小売希望価格(税別)
印刷版 ¥1,300 小売希望価格(税別)
発行日:2016/02/26
発行社:インプレスR&D
ページ数:112(印刷版)
ISBN:9784802090629
自殺した少年からの手紙
第1章 子どもにもうつはある
ヘルプサインを見逃すな/子どもにうつ病はあるか/ひきこもってしまったら
第2章 頭痛や腹痛
「アイドル志望の女の子」(眉毛を抜く)/お母さんの問題/お父さんの存在感のなさ
第3章 ひきこもり
「教師のいじめ」(白雪姫の悲劇)/環境に対する過剰適応
第4章 イライラ
「粗暴な行動」(トンカチでなぐる)/焦燥型うつとは/R15を意識する
第5章 頭髪を抜く
「抜毛症の女の子」(帽子を脱がない美少女)/反抗期との見分け方/うつと自傷行為
第6章 リストカット
「思い通りにならない」(愛情不足の女の子)/隠れ自傷患者は一人で来院する
第7章 成績が落ちる
「下痢が止まらない」(隠れうつの存在)/うつと成績の関係/早期発見早期治療の大切さ
第8章 よくある質問
受診に関する疑問/不登校に関する質問/子どもの環境に関する質問
エピローグ「自殺について」
うつと自殺願望/死ぬしかないという思い込み/最後の逃げ場
病院の選び方ガイド
小児うつ病院リスト
1957年生まれ。
新潟大学医学部卒業。浜松医大精神科、順天堂大学精神科の医局、船橋北病院、北柏リハビリ総合病院副院長、HMC(ホリィマームクリニック)旗の台院長を経て、現在は南青山メンタルクリニック院長。専門は精神病理と児童・思春期特性。南青山メンタルクリックには「抑うつ」や「不安症」などの「都市型軽症精神障害」に悩む方々に良質な医療を提供する場として設立した。3分間診療を排した患者と向き合う治療を目指している。公式サイト:http://www.minamiaoyama-mentalclinic.jp/