日本はなぜ負けるのか【新版】 インターネットが創り出す21世紀の経済力学

著者:藤原 洋

なぜ日本だけマイナスなのか、失われた20年の真相とは、日本のIT産業の構造的欠陥、アベノミクス3本目の矢、次なるステージ「IoT」など、これまで誰も語らなかった本質を伝える書。

N00528

 本書は、現、一般財団法人インターネット協会理事長が語る、現在の日本の経済・経営状況についての問題提起およびその解決への方途といえる一冊です。
 まず1994年を起点にした「失われた20年」を題材し、現状、日本が世界において劣勢に甘んじている理由を論じています。その端的な事実は、世界の主要各国を眺めてみても、日本のGDPだけが減少しており、その最大の原因は、日本だけが「インターネットというイノベーション」への対応ができていない点に尽きます。
 1994年、日本でインターネットの商用化が始まり、日本だけでなく世界においても、数多くのインターネット企業が設立されました。その後、世界の国々は、インターネット前提社会へと大きく変化しました。しかし、日本では、インターネット・インフラの整備だけは進みましたが、インターネットの利活用は一向に進まず、インターネットがなかった時代と変わらない時代が続いているのです。
 以上のような背景から、第1章では、世界の主要国との比較において、過去の20年間に日本のGDPだけが減少した点について、第2章では、世界経済に構造変化をもたらしたインターネットの衝撃について、第3章では、失われた20年を打破する成長戦略の担い手について、第4章では、失われた20年を打破する成長戦略に立ち塞がる「岩盤規制」について、第5章では、日本が負けないための処方箋について、述べています。
 世界的にもそうですが、日本もまた、インターネットを基盤とした変化の時代の渦中にあります。その変化の時代に、日本はやみくもに変化をするのではなく、理論に沿った意味のある変化を起こすべきではないでしょうか。本書にて、この日本が今後変わるべき有効な方向・そのあり方を示唆したいと思います。

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基本情報

発行日:2016/11/25
発行社:インプレスR&D
ページ数:152(印刷版)
ISBN:9784844397434


目次

第1章 過去の20年間に日本のGDPだけが4%減少!
1・1 日本を含む10カ国のGDPの推移 ほか

第2章 世界経済の構造を変化させたインターネットの衝撃
~「失われた20年」とは「変化に気づかずに過ごした20年」である!~
2・1 インターネットの起源と今日の利用状況 ほか

第3章 失われた20年を打破する成長戦略の担い手とは?
~経団連企業とインターネット企業~
3・1 アベノミクスとは? ほか

第4章 失われた20年を打破する成長戦略を阻む厚い壁とは?
~アベノミクスを進めるうえで障害となる「岩盤規制」~
4・1 日米の経済学者スティグリッツ氏・ジョルゲンソン氏・岩田一政氏の見解 ほか

第5章 日本が負けないための処方箋
~世界一のIoT社会を目指した「技術革新」と「規制改革」~
5・1 「国家間競争」から「企業間競争」へと変化する時代における「国益」とは? ほか


著者紹介

 1954年生まれ。京都大学理学部卒業(宇宙物理学)、工学博士(東京大学)。1977年日本アイビーエム入社後、日立エンジニアリング、アスキーを経て、1996年(株)インターネット総合研究所(現在代表取締役所長)を創業し、1999年東証マザーズ第1号上場、その後、グループ企業として(株)ブロードバンドタワー(現在代表取締役会長兼社長CEO)、(株)ユビテックを上場。1998年インターネット協会副会長、2000年(財)インターネット協会副理事長、2015年一般財団法人インターネット協会理事長・兼IoT推進委員長(現任)。
 約10年の第1期は、大企業で研究開発エンジニアとして、次の約10年の第2期は、ベンチャー企業の研究開発担当役員としてデジタル動画の国際標準化と研究開発プロジェクトリーダー、情報通信政策有識者会議メンバーとして、約20年の第3期は、インターネット・テクノロジーベンチャー企業家、インターネット業界団体代表者、情報通信政策有識者会議メンバーとして活動している。