書籍紹介
スマホや車、家電、POSなど今や都市に暮らす市民はデジタルデータを発信するセンサーに囲まれて暮らしています。ポケモンGOに代表されるAR、シェアリングエコノミーなど都市の空間とサイバー空間上のデータが密接に結びついた新サービスもこうしたセンサーから発せられるデータに支えられて成立します。そして今や都市に住む人たちはデータをシェアし、それがまた新たな人や車の流れを生み出し、さらに市民自身が能動的にデータを活用するというデータの循環モデルも形成されようとしています。サイバー空間と都市空間のシームレスになり、新たな「共創」の世界を創るセンサーシティー。本書は位置情報を中心とするメディアサービスや都市の取り組み事例を通して、センサーシティーの一端を解説します。
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電子版 ¥1,200 小売希望価格(税別)
印刷版 ¥1,600 小売希望価格(税別)
発行日:2017/09/29
発行社:インプレスR&D
ページ数:126(印刷版)
ISBN:9784844397816
Chapter1 リアル&サイバー空間に広がるデータ循環社会とメディア
1.1 データ循環モデル
1.2 都市における変容するメディア
1.3 シームレス化するメディア
1.4 シームレスメディアを支えるセンシング&マッピング
Chapter2 センシング&マッピングが街の魅力を創る
2.1 2020年、IoTはどこまで東京に貢献できるか
2.2 ライバル都市のチャレンジ
Chapter3 都市のメディア化の主役は「市民」
3.1 市民テクノロジーとそのパワー
3.2 都市アーカイブ
3.3 シェアリングエコノミーの台頭
3.4 街歩きやショッピング、スポーツによるまちづくり
中島 円(なかじま まどか)
慶應義塾大学特任准教授。国際航業株式会社に勤務し、地理情報システム、位置情報サービスに従事。近年は屋内空間の位置情報技術と、人やモノの行動データの可視化と分析に基づいたまちづくりに関する研究を推進している。慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科後期博士課程修了。博士(システムエンジニアリング学)。法政大学と横浜市立大学において非常勤講師。技術士(情報工学)、日本地図学会常任委員。共著書に『位置情報ビッグデータ』『アイデアソンとハッカソンで未来をつくろう』(いずれもインプレスR&D刊)。