送電線は行列のできるガラガラのそば屋さん?

著者:安田 陽

送電線は本当に再生可能エネルギーを受け入れることができないのか?

N00684

風力や太陽光、小水力などの再生可能エネルギーは気候変動対策や地域経済活性化のため各地で盛り上がっています。また、2017年末、NHKが放送した「NHKスペシャル 激変する世界ビジネス”脱炭素革命”の衝撃」により、一般でも広く注目されるようになってきました。
しかし、ここに来て送電線の空きがなく、新たな再生可能エネルギーの発電所が送電線に接続できない、また、つなげるために億単位の工事費を請求され何年も待たされるという事例が発生しています。
特に2017年後半、東北電力が送電線の空容量がないことなどを理由に、送電線の費用負担を大きくして再生可能エネルギーの受け入れを制限したことは、新聞などで大きく取り上げられ、メディア・政治を巻き込んだ大問題となっています。
しかし、「送電線には本当に空きはないのかないか?」、そして「その技術的・法的根拠はどこにあるか?」、また、「そもそもなぜそのような問題が発生するのか?」についてはしっかりと論じられてきていません。
この本では、データとエビデンスを基にこの問題にメスを入れます。後半では、送電線の空き状況を明らかにする日本の基幹送電線399路線のデータとグラフを一挙公開しています。

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基本情報

発行日:2018/02/23
発行社:インプレスR&D
ページ数:126(印刷版)
ISBN:9784844398165


目次

はじめに

第1章 「そもそも論」を考える
 1.1 送電線に本当に空容量はないのか?
 1.2 そもそも送電線の空容量とは何か?
 1.3 実潮流をベースとした空容量・利用率の求め方

第2章 データを見よう! 何が問題か深く考えよう!
 2.1 データ分析と考察
 2.2 送電線空容量問題の根本原因は何か? -その1:技術編-
 2.3 送電線空容量問題の根本原因は何か? -その2:経済編-
 2.4 送電線空容量問題の根本原因は何か? -その3:政策編-
 2.5 まとめ-送電線空容量問題の本質-
 2.6 素朴な疑問に答える-Q&A集-

第3章 データとエビデンス編
 3.1 全国基幹送電線空容量&利用率データ一覧表
 3.2 全国基幹送電線分析結果
 3.3 全国基幹送電線年間潮流波形一覧

おわりに
参考文献
著者紹介


著者紹介

京都大学大学院 経済学研究科 特任教授
1989年3月、横浜国立大学工学部卒業。1994年3月、同大学大学院博士課程後期課程修了。博士(工学)。同年4月、関西大学工学部(現システム理工学部)助手。専任講師、助教授、准教授を経て、2016年9月よりエネルギー戦略研究所株式会社 取締役研究部長。京都大学大学院 経済学研究科 再生可能エネルギー経済学講座 特任教授。
現在の専門分野は風力発電の耐雷設計および系統連系問題。技術的問題だけでなく経済や政策を含めた学際的なアプローチによる問題解決を目指している。現在、日本風力エネルギー学会理事。IEA Wind Task25(風力発電大量導入)、IEC/TC88/MT24(風車耐雷)などの国際委員会メンバー。
主な著作として「再生可能エネルギーのメンテナンスとリスクマネジメント」、「世界の再生可能エネルギーと電力システム 風力発電編」(インプレスR&D)、「日本の知らない風力発電の実力」(オーム社)、翻訳書(共訳)として「洋上風力発電」(鹿島出版会)、「風力発電導入のための電力系統工学」(オーム社)など。