書籍紹介

データリテラシーとの格闘 身の回りの「データ」に対する見方が変わる!

著者:水野 悠介

監修者:高橋 昌樹

データリテラシーに関する解説書。 コンサルティング実績に基づくため独自性が高い

N02192

本書では、データリテラシーの重要性とその向上方法を個人および組織の二つの観点から詳しく解説しています。 まず、個々のデータリテラシーの向上について、データの正しい理解と活用方法を詳細に説明します。データリテラシーはビジネスパーソンにとって必須の能力であり、効果的なデータ活用のためには先行指標を設定し、そのデータを基に競争優位を確立する方法を学びます。また、個人が課題に基づいたデータを収集し、新たなデータを創造することの重要性についても触れています。 次に、組織全体のデータリテラシーを高めるための具体的な方法について解説します。データアクセシビリティ、双方向的なデータ組織、データカルチャーの育成を柱とし、データ管理や組織基盤の整備について取り上げます。組織内データの管理・統合には、ETLツール、データウェアハウス、データメッシュなどの活用が効果的です。 続いて、データプロジェクトの実施と展開について述べています。組織内でデータプロジェクトを開始し推進するためには、BIツールの導入やスキル向上が鍵となります。また、チャンピオンの育成や社内コミュニティの活性化を通じて、データプロジェクトの横展開を目指し、経済的かつ組織的なアプローチが企業のデータカルチャーを強化し、データドリブンな意思決定を促進します。 最後に、データアクセシビリティの向上について、具体的な事例を紹介します。通信系商材の販売レポート作成業務の自動化を通じて、データの収集から加工、可視化までのフローを効率化し、業務を大幅に改善したプロセスについて説明します。従来の複雑な手作業に依存していたデータ加工フローを、Tableau Prepで自動化する事例が取り上げられています。 本書は、個人および組織がデータリテラシーを向上させるための実践的なアプローチを提供します。

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基本情報

発行日:2024/11/29
発行社:インプレス NextPublishing
ページ数:138(印刷版)
ISBN:9784295603559


目次

第一部 データリテラシーの理解と向上
1章 なぜデータリテラシーなのか
2章 データ組織のプロジェクト事例
3章 個々のデータリテラシー向上
4章 組織のデータリテラシー向上

第二部 データリテラシーとの格闘
第二部のはじめに
5章 製造現場のデータドリブン
6章 勘と経験からの脱却
7章 残業時間の可視化
8章 データアクセシビリティの向上


著者紹介

水野 悠介(みずの ゆうすけ)
株式会社デリバリーコンサルティング コンサルティング本部 データストラテジーグループ グループ長
データ戦略とデータリテラシーの専門家。特にTableauを活用したデータの可視化、分析、共有基盤の構築に豊富な経験を有する。キャリア初期にはシステムアーキテクチャの設計・構築で高い技術力を発揮し、現在はデータ基盤構築と効率的なデータ運用を支援。企業の大量データからインサイトを引き出し、経営意思決定に貢献している。
キャリアの出発点は大手自動車会社向けのSFAシステム構築で、アーキテクチャ設計・開発に従事。その後、POSデータ分析サービスのプロジェクトマネージャーとしてデータ活用の世界に入り、大手百貨店や小売業向けのデータプラットフォーム構築に携わる。2013年からはTableauコンサルティングサービスを提供し、ダッシュボード開発、パフォーマンスチューニング、Webアプリケーション構築などに関与。さらに、Tableau Serverの導入・運用支援やデータガバナンスの設計にも注力している。
現在は「データリテラシーエンジニアリングサービス」を展開し、データリテラシーの向上に力を入れている。プライベートでは、サッカーやフットサルを楽しみ、ラーメンやパン巡りが趣味。