書籍紹介

水泳水中運動のカラクリとその指導 科学的エビデンスにもとづくティーチングメソッド

著者:合屋 十四秋

水泳教材の指導実践と研究成果のドッキング!

N00691

本書は、そもそも筆者が関わる大学での授業のテキストとして使用することを目的としました。しかしながら、内容としては、テキスト的な競泳の技術解説にとどまるものではありません。その他の競技の入門・指導方法や水泳・水中運動の理論的背景も盛り込んだ、これまでにないスタイルをとっています。つまり、指導書としてのノウハウ解説だけでなく、それに合わせた科学的なエビデンス(研究成果)を並行して言及し、実技と理論とのマッチングをわかりやすく、かつ知的好奇心を満たせるようにまとめてあります。
水泳・水中運動の初心者から中上級者を教えるうえで、指導者、コーチ、またそういった職を目指す学生などにとって必携・必読の書となる一冊です。

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基本情報

発行日:2018/12/21
発行社:インプレスR&D
ページ数:118(印刷版)
ISBN:9784844398899


目次

はじめに
第1章 泳ぐ前に知っておきたいこと
 1-1 人はなぜ泳ぐのか?/1-2 Scientific Tips 1:人はどのくらい速く泳げるか? ほか
第2章 水中への第1歩
 2-1 水泳水中運動の楽しさ/2-2 Scientific Tips 3:人は浮くか? 沈むか? ほか
第3章 泳ぎへの第1歩「けのび」
 3-1 けのびのスピードは世界新記録?/3-2 Scientific Tips 5:けのびの研究からわかること ほか
第4章 よりスマートに、より楽に泳ぐには
 4-1 どの泳ぎの種目から学ぶか? 教えるか?/4-2 呼吸法が先か? 泳ぎ方が先か? ほか
第5章 より速くよりスムーズに泳ぐ:スマートなクロール
 5-1 進むことに重点を置いたクロール泳へ/5-2 Scientific Tips 8:クロールの動作発達 ほか
第6章 リズムとタイミングのバタフライ
 6-1 1時間で覚えるバタフライ/6-2 Scientific Tips 11:バタフライ泳法の登場
第7章 平泳ぎ:手のかき足のけりのタイミングは?
 7-1 平泳ぎの泳法の基本/7-2 Scientific Tips 12:平泳ぎの動作発達 ほか
第8章 続けて長く上手に泳ぐ
 8-1 水泳は何歳から始めるとよいか?/8-2 時間泳でシェイプアップ ほか


著者紹介

 1948年福岡県生まれ。
 東京教育大学大学院体育学研究科修了(博士、教育学)。愛知教育大学教授、同名誉教授を経て、現在、日本福祉大学スポーツ科学部教授、日本水泳水中運動学会会長。
 専門領域:水泳水中運動、スポーツバイオメカニクス、野外運動。
 共著書に、『新学習指導要領による小学校体育の授業〈7〉考え方・進め方』(大修館書店)、『小学校体育の教材・指導事例集』(黎明書房)などがある。