4月16日1時25分〜朝
損傷を受けた実家に一人で泊まり、予期しない震度7の「本震」に遭遇してしまった。二度目の大地震で事態は一変した。ここでは、震度7の地震の恐ろしさをお伝えする。
翌朝、まわりの状況を見て、目を疑いました。
この写真は居間の状況ですが、テーブルが上下逆さまになってしまっています。実は前震後は横倒しだったのですが、本震でこのありさまです。「机の下に隠れろ」は、震度7では甘いと思いました。
ただ、奥にあるテレビは倒れていません。前述したように、寝室のテレビも台との固定は外れていなかったので、テレビの固定は震度7でも有効ということです(もしテレビを固定されていない方は、今日にでも固定してください)。
この部屋は、すべてのものが倒れて、それがさらにかき混ぜられたような状況で、入ることができませんでした。つっぱり棒なども役に立たなかったと思われます。
外に出てみると、家の周りには大量の瓦が散乱していました。家から5mくらいまで飛んでおり、中には地面に突き刺さって抜けないものもありました。地震の最中に不用意に外に出るのは危険だ、いうことがわかります。
結局、私は、一度は外の様子を見に出たものの、最後は寝てしまったのですが、朝、部屋を見渡してみて、改めて恐ろしくなりました。大きな窓サッシは外れて部屋に倒れ込んでおり、私の寝ていたベッドをかすめていました。
いま思えば、家から出て避難するのが正しかったと思いますが、そのときは自分は両親を救援に来た身なので、明日からのいろいろなことに備えて寝ておかなければならないと思っていたのでした。
最後まで耐えてくれた実家の我が家に感謝しました。
家の周りの様子を見てみると、写真のように言葉を失うありさまでした。
二軒隣の家は倒壊し、高齢のご両親が下敷きになったことを聞きました。お父さんはレスキュー隊に助けられましたが、お母さんは亡くなられたと。昨夜のレスキュー隊は、このご両親の救出に向かっていたのだとわかりました。そして、何もできなかったことを申し訳なく思いました。ご冥福をお祈りします。