4月16日1時25分〜朝
損傷を受けた実家に一人で泊まり、予期しない震度7の「本震」に遭遇してしまった。二度目の大地震で事態は一変した。ここでは、震度7の地震の恐ろしさをお伝えする。
それは突然大きな音で始まり、起こされました。家が激しくきしみ、身体がベッドの上を大きく行き来しました。「揺れ」というよりは、ものすごい力で引きずられて、反転、また引きずられて、反転、・・・、という感じで、家全体が何か大きなものに「揺さぶられている」ようでした。
そしてこの揺さぶりは、信じられないことに1回ではなく、いつ終わるのかと思うくらい長く続きました。20分までは時計を見たので覚えているのですが、おそらく1時間くらいは続いていたように思います。震度3~4くらいがずっと続き、時に大きなのが来る感じです。
長いので、考える時間はあるけど、揺れは止まれないという状況でした。もし屋根が落ちてきたらどこに入るか、外へ出たほうがいいのか、懐中電灯とケータイのありかは、・・・など考えたと思います。でも、ベッドの上に居続けました。
そんな中、うちの家の脇をレスキュー隊が走っていくのがわかりました。大声で、救済者の家を探しているようでした。それを聞いて、ひょっとしたら、この地震で家がつぶれ、下敷きになっている人がいるのかもしれないと気付きました。助かった人が助けなければならないということを、阪神や東北の大地震のときに言っていたのを思い出しました。