2016年10月~12月に起こった出来事(全壊判定、父との別れ、帰郷)

前回は地震の後に引き続いて起きた出来事について書いたが、今回はさらにその後の2016年10月から12月に起こった出来事を記録する。(地震では家屋や建造物の被害に注目が集まるが、その影響からその後に身に降りかかる災難もまた未体験で想像を超えていた。私事ながら、あまり報道されていない面もあるので、皆様の参考になればと思う)

実家のその後

「全壊」の判定

 実家の、り災証明の判定は「全壊」でした。改築では住めないという正式な判定を受けたようで悲しさもありましたが、補償額のことを考えるとありがたいと思いました。(全壊だと、国からの助成金が100万円、建て替えた場合にはプラス200万円が支給してもらえる)

 今後の生活再建を考えると解体は急ぎたいところですが、町全体が壊滅的被害を受けているので、業者の手配など思い通りにはいきません。

 解体には公費解体と私費解体があるのですが、公費解体はなかなか進まず2年待ちとのことでした。この状況で、2年も解体を待てる人がいるのかと思ってしまいます。私は、ありがたいことに知人を頼れたので私費解体でお願いしました。ちなみに、私費解体でも、所定の手続きを踏んでやれば後で公的補填してもらえます。

 10月の連休で帰郷した際に、これで最後だと思い、これまで家族を守ってくれてありがとう、と実家に手を合わせました。

トランクルームを調達

 実家から救い出した荷物を保管しなければならないため、近くにプレハブのトランクルームを借りました。姉の知人が手配してくれたもので、8畳ほどの広さがあり、とても助かりました。

 入れたのは、ふとん、本、写真、衣類、三味線、楽譜などですが、最終的には足の踏み場もないほどに積み上がり、何がどこにあるのかも分からない状態になってしまいました。

 これらの荷物は、いつかどこかに運び出すことになるのですが、そのときは選別に一苦労しそうです。特に、ふとんの量が多すぎました。当時は、使えそうなものはできるだけ残そうとしたわけですが、多すぎると邪魔になるし、結局捨てる羽目になるので、本当に必要なものだけをきちんと区分けしておけばよかったと思いました。

実家の解体

 解体作業は、業者が混んでいて11月になりました。

 11月の末に帰郷した際には写真のように更地になっていて、やはりさびしい気持ちになりました。納屋だけは、被害が少なく解体を免れました。

 ちなみに、解体にかかった費用は300万円強でした。その後に役所の査定があり、補填費用は約260万円とのこと。差額が出てしまったのですが、その分は業者さんが値引きしてくれました。感謝です。

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