同窓会、二連発

　私は高校まで熊本で過ごし、大学進学時に上京して以来はずっと東京暮らしです。今回の震災が起きるまでは年に1回くらい帰郷する程度で、田舎の同級生とも特定の人を除けば付き合いはありませんでした。ほかの多くの旧友もそんな感じだったと思います。

　今年は我が学年は折しも還暦の年。一般的には、この年だけはやろうという機運が盛り上がるものです。しかし、震災後ということで、開催すべきかどうかの議論がありました。結果、震災にめげずに復興するためにも同窓会をやろう、という機運が高まり、何と中学も高校も夏に開催されました。それも、土曜・日曜続けての二連発でした。

中学同窓会

　中学の同窓会は、さすがに懐かしかったです。なにしろ卒業以来45年ぶりに会う面々。最初は誰が誰やらさっぱり分からなかったのが、話をしているうちに記憶がよみがえり、タメグチになっていきます。

　ほとんどの旧友が深刻な被害を受けていましたが、みなその悲壮感より、45年ぶりの再会の嬉しさが勝っていたようで、大盛り上がりでした。会の中で、「熊本地震体験記」の紹介の時間もとってもらえ、それを先生方に報告できたことは嬉しい思いでした。

高校同窓会

　高校の同窓会も、中学と同様に大盛り上がりでした。しかしよく聞くと、みな悲しい出来事を持っていて、二次会では今後は力を合わせて復興しようと励まし合いました。

　中学の同窓会でもそうでしたが、こういう時は子供の頃を共有した仲間がいることはありがたいものだと思いました。震災がなかったら、ここまでの団結力は出てこなかったように思います。